【沖縄リアル】沖縄で暮らす!在住者が語る、移住の難しさと現実

【注意!!】おきなわに移住を検討している夢いっぱいの方はご覧いただかないことをおススメします。

 

はじめに

→こちらの記事はあくまで、おきなわ県内在住者の目線で書いています。そのため、県外から実際に引っ越しをする際にかかる費用や就職活動の具体的な方法などの記載はございません。そのような情報をお探しのかた、いくらでも紹介しているブログやサイトがございますので、そちらを閲覧されるとよいと思います。(就活に使えそうなサイトを1つ記事内の”3.仕事がない…沖縄県の就活事情”に掲載しているので、よろしければどうぞ。)

 

 

以下本文 ↓

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「沖縄に移住したい!!」

 

県外に暮らす私の友人達が口を揃えておなじことを言います。

 

しかしながら、実際沖縄に住んでいる人間として、「そんなに沖縄いいかな~?」と常々かんじている次第です。そのため、今回は沖縄への移住を検討している方がよく見ると思われる、「おきなわ移住ライフ!!きれいな海に囲まれて南国で暮らしませんか?」などと謳っているサイトとは逆に、県内在住者だからこそ感じる暮らしにくさをご説明したいと思います。

 

早速ですが、沖縄と言われたとき、みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

 

  • 海がきれい
  • 気候が穏やかで過ごしやすい
  • 物価が安く生活しやすい
  • 人が優しい (ありがとうございます🐱)
  • ブルーシールアイス
  • 国際通り
  • 米軍基地
  • シーサー
  • りゅうちぇる (ここ笑うところですよ?)

おおよそこのような印象やイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

 

 

ではここから、普段わたしが感じていることを項目ごとにご説明したいと思います↓

 

 
 
 
 

1.県外で暮らすなら必須?電車がない生活をしたことがありますか?

 
県外に暮らしているそこのあなた、いまこのブログをどこで見ていますか?
帰宅したあとの部屋でビールでも飲みながら見てる?
風呂上りで少し涼もうと全裸で見てる?(女性なら大歓迎です)
 
おそらく「電車の中で見てるよ!」という方もいらっしゃるかもしれませんよね。
 
そんな皆さんにお知らせです!沖縄には電車がありません!!!!!!
 
「えっ、知らなかった💦」という方もいるかもしれないので解説しますと…
 
 
戦前沖縄県にも鉄道が走っていました(沖縄県営鉄道 - Wikipedia)。しかし太平洋戦争時、唯一の地上戦として知られている「沖縄戦」による激戦のすえ、鉄道はすべて破壊されてしまったのです。
戦後、沖縄はアメリカ軍に統治されました。当時のアメリカでは、すでに鉄道は古い乗り物と認識されていた為、鉄道の復旧は行われず、そのとき流行していた自動車文化が県内に影響を与え、自動車の増加と共に鉄道はその存在が不要になりました。
 
 
この影響は現在でも色濃く残っており、2017年になった今でも”電車”という乗り物自体は存在していません。
 
そのため、県民の移動手段は車、バス(公共交通機関)、タクシーを利用している現状なのです。
 
 
「おい、適当なこと言うなよ。モノレールがあるだろうが!!」
と自称沖縄通の方に怒られそうなのでもちろん触れますよ~。
 
 
沖縄県を走っているモノレールの正式名称は「沖縄都市モノレールゆいレール)」といい、平成15年8月10日に開業され、すでに10年以上県民に愛されている乗り物です。

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ただ、ただですね。このモノレール、正直わたしは3回ぐらいしか利用したことありません。
 
その理由は…
これに尽きます。いま現在、ゆいレール那覇市内しか移動できない乗り物なので、市内在住者以外はほとんど利用しないのですよ。だから県民の中には一度も利用したことない人も全然います。(ウソではないです。結構マジです)
 
以上のことから、県民のほとんどが車での移動を主軸としています。
 
 
「えっ、つまり…」
 
そうです、渋滞が日常茶飯事に発生します🚙。
会社からの距離にもよりますが、大抵の場合、車で1時間以上かかることもザラです。また、車は維持費がかかります。税金・ガソリン代・メンテ代など、結構な出費になりますね。
 
 
 
根気強くこの章を電車のなかで読んでいるシティボーイ&ガールの皆さん、沖縄の交通不便性を理解していただけましたか?ホントにあり得ないですよね?
わたしも以前東京にいたことがあるのでわかりますが、満員電車を除けば断然JRなどの鉄道が便利だし、自分で運転しないため気が楽です。
 
移動手段の確保と維持費の算出。これが移住するなら初期に考えるところになりそうです。
 
 
 

2.低賃金、最低時給「714円」の生活

 ご存知のとおり、沖縄県は賃金が低いことで有名ですよね?(自慢にならない…)
 
こちらは厚労省が提供している全国の最低賃金を表したページになります↓

www.mhlw.go.jp

御覧いただければおわかりのように、沖縄県最低賃金は現在「714円」となっています。一番最低賃金が高い東京都の「932円」と比較すると、単純に「218円」の開きがあることがわかります。
 
例としてあげると、同じコンビニチェーンでも地域によって時給が違うことはいわずもがな。青いロゴと牛乳瓶の大手コンビニでは、東京都の場合、最低賃金「932円~1000円以上」と表記している店舗が多いようです。しかし、沖縄県内の場合は最低賃金である「714円~800円」の間で採用を行っている傾向にあります。
 
 
仮にフルタイム労働で働いた場合…
 
東京都 時給:932円 時間:8時間(一日あたり) 勤務:週5日
そうすると、932 × 8 = 7456円 × 5 = 37280円
 
沖縄県 時給:714円 時間:8時間(一日あたり) 勤務:週5日
そうすると、714 × 8 = 5712円 × 5 = 28560円
 
 
おなじ仕事を行っている場合でも、単純計算で週給で”8720円”の金額差が出てくることになります。
 
そう考えた際、沖縄県での月給は保険などを引かれない状態で約11万弱。ここから保険を差し引いたらだいたい10万あるかどうかぐらいでしょうか。
 
家賃はボロでも2万はかかります。食費で1万ぐらい、光熱費込々で1万、携帯を含む通信費で1万、那覇市内以外の場合交通費の支給がなければ交通費の負担。車を持っている場合はその維持費。その他奨学金や各種保険、ローンなどを考えるとまず生活できません。
 
上記金銭面での不安を抱えたまま沖縄で生活をしたいと思いますか?
わたしなら思いません。
 
こちらは最低賃金で計算した場合のお話です。そのため、入社する企業によっては金額に差が出てくることがあります。また、残業代などを計算に入れていないのであくまで参考として御覧ください。
 
 
 

3.仕事がない…沖縄県の就活事情

さきほどは「最低賃金で働く場合」を例にあげて説明しました。


「じゃあ、正社員として働けばあんな惨めな思いしなくていいじゃん?」

という声が聞こえてきそうですよね。

 

そんな声にお応えして、県内の就活事情をご説明します。

 

はじめに結論から言いますと、かなりよろしくないです

 

沖縄県の有効求人倍率は改善傾向にあります(沖縄の有効求人倍率、また最高値更新 完全失業率は5.9% | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス)。

 

ですが、実感や周りの声を総合すると大きな変化がないのが現状なのです。

 

具体的には

  • 正社員雇用の求人はほぼ「経験者採用」のみ、新しい挑戦は拒否されます
  • ほとんどの求人が契約社員、正社員雇用の見込みもありますが基準が曖昧
  • 求人のほとんどがコールセンター

おおよそこれが現実の沖縄県内における就職活動の認識でしょうか。

新卒採用や、就活に関する詳細な内容は別に記事を書きますので省略します。

→(ここにリンク入れます。近々…)

 

また、巷で転職といえば「転職エージェント!!」と叫ぶ人もいますよね?

そんな本土の常識は沖縄では通用しません(なんかこれカッコよくないですか?)。

 

わたし自身、転職を考え某大手転職エージェントにお願いをしたことがあります。

その時の第一声は「沖縄県内の求人はなかなかご案内できないのが現状です。そのため十分なサービスを提供できない場合があります」でした。

 

結果としては…はい…ほとんど求人情報の案内などなくサービス期間が終了しました。

 

別に怒っているわけではありません。ホントです、嫌ほんとですよ?(# ゚Д゚)

そこもやはり県内外で大きな違いがあるんです。。

 

「エージェントサービスまともに使えないのか…どうしよう…」

 

と悲観的になっているそこのあなた!!この記事内では珍しい朗報です沖縄県内を軸に求人を紹介しているエージェントサービスがこのたびできました。(パチパチ👏)

 

ジョブアンテナ

www.jobantenna.jp

 

サービスが始まってまもないのでこれからの発展を期待したいところですが、いまトラが注目しているサービスです。基本的にはマイナビリクナビのエージェントサービスと変わりません。そのため、求職者が払うお金は一切ありません。移住希望者もそうですが、県内で就活している人にも利用していただきたいサービスなので覗いてみてはいかがですか?

 

ちなみにこれはアフィリではないので「クリックしたらこのわけのわからない肉食獣に金が入るんだろ?」とか思っている方も覗いてみたらいいと思いますよ。

 

 

4.いつも話題な米軍基地、夜間もほんとにうるさいの?

こちらも結論からお話しすると結局のところ場所によります

よく耳にされる普天間基地がある宜野湾市などの場合は、結構うるさいようです。

 

 県が発表している騒音被害に関するまとめがあるので、こちらをご覧ください。

基地/沖縄県)→(沖縄県の公式サイトです。サイトに入ったあとPDF形式のファイルで内容を確認できる仕様となっております。)

 

夜間の演習などが具体的にどうなっているのかは不明ですが、昼夜問わず飛んでる認識はあります。

 

また、わたしが宜野湾市在住ではないのでくわしいご説明ができません(すいません)。ですが、他の市町村であれば生活に支障がないレベル、そこまで気にしないレベルだという実感があります。(以前東京から友人が来た際、普通に飛んでいる米軍機の音にビビッてましたが、わたしは何とも感じませんでした。一種の麻痺なのかもしれません💦)

 

普天間基地の返還もあるのかないのか不明なところが多いので、静かな夜を過ごしたいなら、宜野湾市以外の市町村に住むことをオススメします。

 

 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?これがリアルな沖縄県です。グーグルで「沖縄 移住」などと検索して、”きれいな海、白い砂浜のある沖縄に移住しませんか!”などといかにもイイところしか紹介しないサイトやブログを見る度に「おかしい」と感じた為この記事を書きました。

 

こちらを読んだあとでも「絶対移住してやる!!!」というメンタルの持ち主がいたら、めんそーれ沖縄へ!歓迎します。(とくに何かするとは言ってない)

 

 

 

 

以上、初回の記事が4000文字超えるというボリュームになってしまいましたが

 

最後まで読んでくれた物好きなそこのあなた!

よければTwitterとかであげちゃってください。

とても喜びますので!!(なにかお礼するとは言ってない)

 

それでは次回の記事を書きます。 see ya🐱